1月27日深夜、海王星が牡羊座へ移動しました。海王星が魚座にあった13年ほどの間、振り返ってみるとどうですか。ほんとに色んな体験があったなあと思います。自分の生きている環境も、人とのかかわりも。自分自身もずいぶん変わったなと思います。自分にとっては、とても大きな変化から始まった13年だったなとしみじみ。僕が本格的に占星学に触れることになったのもこの海王星魚座期間でした。
今回は牡羊座入りを記念して、一般的な星読みでもよく牡羊座と関連付けられるキーワード「勇気」というテーマについて考えてみたいと思います。
牡羊座と勇気
皆さんは勇気と聞いて何を思い浮かべますか。12サインの話だと、勇気というのは火のエレメントのサインに関わるキーワードであり、その中でも特に牡羊座的なものとしてイメージされやすいと思います。牡羊座は火のエレメントに属し、活動のモダリティ、そして火星をルーラーとするサインです。そしてこのサインのポジションは、最も東に位置します。この組み合わせの通り、始まりを象徴するサインです。
何かを始めていくには当然勇気も必要です。一歩踏み出す勇気。一歩を踏み出すということは、ある意味現状から離れるということでもあります。牡羊座と勇気というテーマはこのようにして関連づいてきます。

海王星が牡羊座へ
そんな牡羊座へと海王星が移動しました。海王星は今回の牡羊座入りによって本格的に新しいサイクルへと突入し、一巡するまでは魚座へ戻ってくることはありません。海王星にとっても新しいサイクルを踏み出す一歩です。
海王星にもいろんな機能がありますが、例えば集合的な無意識と関係していたりもします。海王星が牡羊座入りを果たしたということは、人類の集合的な意識もまた、新たなサイクルへ突入したとイメージすることができるかもしれません。ここからは集合的なムードとして、初めの一歩踏み出していこうというムードが漂ってくるのではないかと思いますが、ここでネックになってくるのは今回のお題でもある勇気という要素だと思います。

4ハウスで起きた海王星の移動
ここで補足程度に海王星の牡羊座入りについて、もう少し解像度を上げてみようと思います。今回は特に日本の時間においては、4ハウスに海王星が位置する時間に牡羊座への移動が起きているのがわかります。4ハウスで起きたということからどのようなことを考えることができるのでしょうか。このハウスは一般的に心理的基盤と言われたり、家族というようなキーワードが当てはめられたりします。個性占星学で講座を受けられた方はもうお分かりだと思いますが、霊的な占星学においては、とても重要なキーワードを担う場所だったりもします。
水瓶座時代を立ち上げていこうとする中、このタイミングで海王星が牡羊座に入っていくのはとても意味のあることなのではないかと自分は感じます。4ハウスという意味では、人々はここからの期間、自分の人生について何か重要なモチベーションを思い出していくような期間に入っていくのではないかと自分はイメージします。また、魚座の土星が隣にあるという意味では、霊的な尊厳を表しているように感じます。それらを引き受けることができるかどうか。というのもある意味勇気と関連づいてくるものかもしれません。いずれにせよ、ここからより自分のICとMCについての理解が深まっていく人は増えていくのではないかと思っています。
そもそも勇気とは何なのか??
あの人は勇気がある、勇気が足りていない、とかなんとか、ナチュラルに使い倒されているワードな気がしますが、そもそも勇気って何なのでしょう。勇気の意味を調べると、困難や恐怖に立ち向かう、勇ましい気持ちや心のことだと書かれていたり、恐怖、不安や躊躇、恥ずかしさを感じることを積極的に行う、あるいは敢えて行う意思、だと出てきたりします。まさに牡羊座ワードだと思いますが、ここで英語の語源についても考えてみたいと思います。
勇気(courage)の語源
英単語における勇気はcourageになります。これはラテン語のcorから来ているのだそうです。corというのは、心臓や心を表し、これが中世フランス語においてcorageとなり、courageとして英語に入ってきたと。元々は心にある思いを口にして伝えるというニュアンスも含んでいたという話もあるようです。
秘めたものを表に出すという動きには勇気が必要であるということを表しているようにも感じるのですが、まさに勇気と関わる火のエレメントは表に出すという動きとも関係してきます。秘めた思いを行動に移すこともまた、表に出すという動きの一つですね。自分を表現することもそうだと思います。これらは火のイメージにまとめることができます。火のエレメントについて、別の記事でも取り上げているので興味があればこちらも。「火はシンプルである」射手座の記事も参考になりそうなので、一応ここでリンクを貼っておきます。「人生の明暗を分ける射手座力」
勇気の「勇」はどんなイメージを含んでいるのか
勇気をイメージするために、漢字の勇という字がどんな成り立ちで成立しているのかも触れておきます。「勇」は一見男という漢字がベースのように見えますが、実はそうではないようで。実際は「甬」と「力」によって成り立っているのだそうです。この甬という漢字は筒状のものや、突き抜けるといったイメージを表すものではないかという説があるようです。そこに力が加わるため、突き通すような奮い立つ状況をイメージしているのではないかという説があります。あくまで説ではありますが、奇しくも勇気と関連付けられる牡羊座はまさに、突き通すような直線的質を持ったサインだったりします。
勇気は「ある」のか「ない」のか??
さて、ここまで勇気という言葉が持つ意味とイメージをいろんな角度から掘り下げてみました。いろんな説があるにせよ、少なからずこのようなすべてを含むものが勇気のイメージなのだと思います。しかし、そんな「勇気」についてしばしば、「私は勇気がない」という使われ方をすることがあります。ここで疑問になってくるのは、勇気はあるとかないとか、そういったものなのでしょうか、ということです。これについて、ある偉大な教師が話していたのを耳にしたことがあります。それはこのような話でした。「勇気はある。使っていないだけだ」と。
勇気とは、必ずしも恐れないことではない
勇気という言葉の意味には、恐れず困難に立ち向かうという意味合いも含むようですが、一方で、恐れていても敢えて行うこともまた、勇気のイメージには含まれるということでした。一見勇気と聞くと、まるで映画に出てくる無敵のヒーローのような、恐れを抱かない勇敢さをイメージする人もいますが、必ずしもそれだけが勇気とは限らないうことですね。
人それぞれ恐怖を抱きやすいタイプだったり、あまり先のことは気にせず走っていけるというタイプだったりと、色んな人たちがいます。それもまたネイタルチャートに特徴的に描かれたりするものです。同時に、ここで紹介した偉大な教師の言葉を考えると、「このタイプは勇気を持っているけど、このタイプは勇気を持っていない」…というような話ではないことを表していると言えます。

ほこりが被った勇気を引き出す
確かに、誰の中にも必ず牡羊座の要素、火星的要素はあります。あなたには火星がありません、牡羊座はありません、といったことは起きないため、どこかに勇気はあるわけです。ただ、それを使いやすい人とそうでない人はいるかもしれないですね。しかし忘れてはならないのは、勇気はあるということ、そして、それは心のどこか奥底や隅っこのあたりで、ほこりをかぶっているかもしれません。
これからの海王星牡羊座期間は、より自分の中に放置された勇気について、気づかされる体験が増えていく人も多く出てくるのではないかと思っています。常識や社会的概念というブロックに阻まれ、なかなか出てこなかった牡羊座的な自分の側面があらわになっていくような体験。そのため、どのような方向性へその勇気を発揮していくかというのも、とても大事になってくるはず。ちなみに4ハウスは地下資源という象徴と結び付けられたりします。心の奥深くで化石になってしまっていれば、驚くような自分の側面、自分の力に気づくことにもなりそうですね。
まとめ~「勇気はある」という信頼
今回は海王星が移動した牡羊座になぞらえ、勇気という一見ありふれたキーワードについて改めて掘り下げてみました。勇気については今回、僕も尊敬するある教師の話も例に挙げましたが、この言葉を久々に思い出し、改めて大事なスタンスだなと思った次第です。勇気があるという前提で自分を見るのと、そもそも無いという前提で自分を見るのとでは、まったく自己認識や自己評価が変わってくるのではないでしょうか。もしこれまでうまく勇気を使えていなかったとしても、勇気がないということにはならないはずです。また、勇気が自然と湧いてくるシチュエーションも人それぞれなのではないでしょうか。まだ、ここぞというものに出会っていないだけかもしれません。
かくいう自分は、結構追い詰められてから出てくるタイプです笑
とはいえ自分としては、それなりに使ってきた部分もある気がします。普段は結構リスクを見てしまいがちなのですが、やると決めたら思い切っていくところがあります。とはいえ、まだまだ十分ではないと思っているので、そこは地道に磨いていくしかないなと思っていますが、今回の海王星牡羊座入りはきっと、僕自身も含め、多くの人の背中を押すものにもなるのではないかと思っています。ちなみに、僕が今占星学をお伝えしているのは、ある時僕が勇気を出してコースアウトした結果でもあります笑
勇気はあると信じて、ここからの海王星牡羊座期間も前進していきたいですね。


