2026年最初の新月は山羊座の28度で起きました。チャートを見ると非常に特徴的な配置ですね。1ハウスに太陽と月を含む全ての個人天体が集結し、更には水瓶座を運行中の冥王星も鎮座。これでもかというくらいアイデンティティーにまつわるハウスを強調しています。その一方で、ASCルーラー蟹座の木星は7ハウスに位置し、ノーアスペクトの状態で凛とした存在感を放っています。
あらためて自分は何者なのか、この人生でどこへ向かおうとしているのか、といったテーマにフォーカスを向けるタイミングであり、冥王星の影響も受け、新時代に向けてそれらを再構築するというニュアンスも含みそうな配置。また再構築にあたっては、自分が身を置く環境や関わり合う他者が、それにまつわる何かしらの気づきをもたらしてくれるかもしれません。時に感情的な痛みや傷を想起させられるような出来事も同時に体験するかもしれませんが、この人生における自分の霊的な動機や向かうべき方向性に対し、関係性を通じての気づきをもたらしてくれるのではと感じる配置です。

変容の時代を生きるわたしたち
さて、このように新時代に向けて、天体たちからの後押しを受けつつ進行している2026年ですが、今年は昨年同様大きな天体の本格的なサイン移動が次々にやってきますね。
<今年1年の天体の流れ>
・1/27 海王星が魚座から牡羊座へ移動。
・2/14 土星が魚座から牡羊座へ移動。
・4/26 天王星が牡羊座から双子座へ移動。
・6/30 木星が蟹座から獅子座へ移動。
土星と天王星と海王星については、いずれも2025年の間に一度サインチェンジをしましたが、その後逆行して前のサインに戻っていたので、今年度がいよいよ本格的に移動が完了するタイミング。それにより、木星以降の天体は全て、火と風のエレメントに属することになります。火も風もスピード感のある動きが特徴的なため、今後は特に世の中の流れや動きそのものが、情報処理が追いつかないくらいの早さで展開されていくことが予想されます。
(時代の移り変わりに関する詳細は、以前タニコさんがブログで語って下さっているのでそちらを参照してください。水瓶座時代に関する誤解について)
根底に流れるエネルギーが「風」に移り変わっていることを踏まえると、ここから先は、少なくとも今ここに生きている全員が体験したことのない時代へと突入していくことは一目瞭然です。特に天王星以降の天体であるトランスサタニアンはいずれも「変容」と関わります。「ある日起きたら全てが変わっていた」というような瞬間を目撃する日も、もう目の前に来ているかもしれません。
変化と変容の違い
ここで簡単に「変化と変容の違い」についてもおさらいしておきます。
ちなみに辞書を引いてみると、シンプルにこのように書いてあります。
・変化:性質・状態などが変わること。
・変容:姿・形が変わること。
私自身の解釈として、変化(change)というのは「髪型の変化」「心境や環境の変化」「季節の変化」といったように、その人自身が何者であるのかといった根本的なところは維持しながらも、その人を構成する要素の一部分が移り変わる様を表しているものと捉えています。そしてこの場合は、その人の根底にある価値観や在り方、生き方といったものは、そのままであり続けるのだろうと思います。
ものの在り方が根本的に変わってしまう変容
一方の変容(transformation)については、サナギが蝶になることに例えられるように、元の姿・形自体が変わってしまうということなので、まず社会的・世界的にこれが起きるとすれば、“わたしたちを取り巻く世界の在り方そのものが、根本的にこれまでと全く異なるものに変わる=刷新される”ということになります。
例えば私たちがゲームに参加している想定で考えると、鬼ごっこをやっていたらある時急にそのゲームがチェスに変わっていたというような状態です。すると、当然そこで適用されていたルールは根底から刷新されます。瞬発力や逃げ足が早いといった身体的特徴など、有益だと思っていたアイテムが用をなさなくなったり、逆にさほど必要とされなかった課題解決能力や記憶力、分析力、といったアイテムが非常に有用なツールになったり、といったことも当然起きてきます。
例えるならば、社会的に起きる“変容(姿・形が変わる)というのは、そのようなイメージとも言えるのではないでしょうか。そうすると当然ながら、そのゲームに参加している私たち人間の在り方そのものも、一気に刷新される(あるいは刷新せざるを得ない状況になる)可能性が考えられます。
また、変容といえばサインでいうと蠍座。こちらについては過去の記事「主要なポイントを蠍座に持つ人について」にて触れています。

時代をつくる天体たちのサインチェンジ
今年やってくる天体たちのサインチェンジに話を戻すと、今回は海王星や天王星といった、時代性や集合意識に関わる天体が次々にサインチェンジをすることになります。そのため、例えばテクノロジーの飛躍的な進化・台頭により、これまでは想像や空想の世界でしかなかったものが、現実のものとして私たちの目の前に現れる可能性や、それにより生きる上での前提条件自体がガラリと変わる可能性などは、十分にあると考えます。
いずれにせよ、私たちは大きな流れの中で言うと水瓶座という時代に生きています。水瓶座は集団性と関わりますので、広義では「ここに生きる全ての生命がフェアにこの地球上で共存するためにはどうしたら良いのか」「この星のあらゆるリソースを、豊かさと共に享受しあえるようにするためにはどうしたら良いのか?」といったようなテーマに対し、この世界を構成していくメンバーの一員として『ここから先の人生をどう生きていくのか?』を、一人ひとりが今一度考えてみるタイミングに来ていると言えるのではないでしょうか。
その上で、冒頭で述べたような「アイデンティティーの刷新」もまた、誰にとっても必要な取り組みなのではと感じる次第です。
世界的実業家 イーロンマスク氏の見解
さて、そんなことを考えている時に、たまたまXのツイートでイーロンマスク氏の発言に関するこんなタイトルの記事があがってきました。
「イーロン・マスク〜退職後のために貯蓄するのは無意味になるだろう」
彼の話を要約した部分を抜粋すると、このようなことを言っています。
イーロン・マスクは、もし自分の描く未来が正しければ、退職後のための蓄えは「無意味」になるだろうと語った。
テスラとスペースXの最高経営責任者(CEO)であるマスクは、AIがすべての人に「豊富な資源」をもたらすと予測している。
マスクの予想している未来では、人々は「欲しいものを何でも手に入れ」、優れた医療や教育を受けられるようになるという。
ちなみにこの記事を執筆したライターの結論としては、マスク氏が描く未来への豊かさ溢れる青写真は、大多数の人が直面している現実とは大きくかけ離れており「世界が彼の予想とおりに変わらなかった場合、この彼のアドバイスは、退職後にお金が無くなり生活を苦しくする危険なものにしてしまうだろう」という悲観的な意見でしめられていました。
新たな時代とともにやってくる新たな社会
私はこの方の視点について否定も肯定もする立場にはおりませんが、少なくとも、占星学的な視点を持ってここから先の時代について予測をするのであれば、私はマスク氏の言うようなテクノロジーの進化による“飛躍的な未来の可能性”と言うのは、十分あるのではと感じています。
なぜならば、生きる前提が覆されていくほどの変容を遂げた世界を想定するのであれば、これまで多くの人の中に当たり前として組み込まれていた「労働によりお金を得る、そのお金によって生きる為に必要なものを得る、安心・安全に生きる為にはそれらは不可欠である」という前提すらも、全く持ってひっくり返る可能性があるだろうと考えているからです。
・もし仮に、働かずとも快適に生きられるようになったら一体何をしたいですか。
・人生というかけがえのない時間を、どのようにして過ごしていきたいですか。
・地球という場所が、全ての生きとし生けるものにとって、安心・安全に住まう場所になるために、何が必要で何が不要なものですか。
現状からすると夢物語のように思えるかもしれませんが、私たち一人ひとりの思考、在り方、全てがここから先の時代を作っていくとしたらどうでしょうか?こういった問いについて、あえて今一人ひとりがイメージしてみることが、とても重要だと感じています。
変化・変容の前の混沌をいかに乗り越えていくか
とは言え、そのような世界にたどり着く前にはやはり、一定の混乱期を乗り越えていかなくてはならないことは必須です。もちろん、何が起きるかにもよりますが、当然そのような変容を受け入れ難い自分と直面する人も出てくるでしょうし、その過程で様々な自分の側面と向き合い、少しずつ不要なものを手放していくというプロセスを踏む人も出てくると思います。
かく言う私はどうかというと、人に偉そうなことを言える状態ではもちろんなく、現状ではこれまで握りしめてきたものをなかなか手放せない場面に数多く遭遇しています。自分の中の「正しさ」や物事の「こうあるべき」という尺度でもって、他人や世界の在り方を厳しくジャッジしているなと感じる場面がよくあります。そして、口では変わりたいと言いつつ古い物差しに縛られたまま、なかなか新しい選択ができない自分と直面しています。特に魚座に海王星と土星が戻っていたこの期間は、自分の身の周りでも水面化に眠っていた問題が勃発(心理的・身体的に)したり、中には非常にグロッキーな体験をしている方の話をちらほら耳にしました。また、このような時にはキロンにまつわる傷が浮かびあがって来たりするので、厳しい感情体験をした方も中にはおられたようです。
沈殿していたものを吐き出させた、魚座海王星と土星
このように、逆行し魚座に戻っていた海王星と土星は、沈殿したまま意識を向けることのなかった相反する矛盾した要素や過去に由来する傷やコンプレックスなどの他、社会的正義やモラル・善悪の基準といったものに照らし合わせると、“とても人には言えない”、“こんなものを持っていてはダメだ”と自分で自分をジャッジするような感覚・感情などに目を向けさせ、それらを顕在化させてくれたように感じています。さながら最後の大掃除のように。魚座の土星と海王星についてはこちらの記事も参考にしながら振り返ってみてください。魚座へ戻ってくる土星と海王星がもたらすものとは
最後に~過去に囚われないことの大切さ
そして、ここからはまた新しいターンがやってきます。一時の混乱期は避けて通れなさそうですが、時代の端境期と言われるこのタイミングを敢えて選んで地球にやってきた私たちですから、全ての魂は等しくこの時代にしかできないテーマを設定してきているはずです!
脳科学の観点からも“過去は未来がこうであるという理由には一切ならない”と断言する方々もいます。もし、自分の理想とは本来違うものを握りしめていることに気づいたら、過去に囚われることなく自己信頼を持ってそれらを手放していけるよう・・ここから先の飛躍的な未来の可能性に向けて、一歩でも二歩でも前進していけるよう、取り組んでいきたいものです。
それでは、また次回ブログでお会いしましょう^^


