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12年に一度の蟹座木星期に蟹座というサインについて考えてみる

2025年6月10日に木星が双子座から蟹座にサインチェンジをしました。これから木星は1年間かけて蟹座を運行していきます。

 

木星は一般的な占星術の世界では「ラッキースター」と言われておりますが、少なくともエネルギーとしては拡大・増大の質を持つので、人間的に喜ばしいものもそうでないものも関係なく、その質を発揮してくれるという点には注意が必要ですね。

蟹座木星入りと重なった国政選挙

さて、この木星が蟹座に入ったタイミングと重なるように、日本では国政選挙である参議院選挙が行われました。蟹座というサインにも色々なテーマがありますが、その中に「家」や「家族」「共同体」といったものがあることはよく知られています。

 

今回の選挙はまさにそのような意味において、日本という国を一つの家族・共同体として見たときに、どのようにこの日本を守っていくのか、共同体としてどのような在り方を模索していこうとしているのか、そのためにどのようなアクションを起こそうとしているのか、ということについて、各々の主義主張がこれまで以上に問われるタイミングであったのではと思います。

 

加えて、著名YouTuberの「今回、人生初の選挙に行きます!」動画ではないですが、これまで選挙に行かなかった層も含めて、日本の行く末に関心を持ち、実際に投票所で渾身の1票を投じる動きも広がっていきました。

 

結果的には自民・公明で構成される与党が過半数割れ、立憲含めた野党の大躍進という結果に終わりました。因みに開票日の日没後間もなくのトランジットでは、双子座入りした月と天王星が合となっていました。まさに民意が衝撃と共に表出したのが、今回の選挙だったのではと感じます。

 

一方で、あくまでも個人的な意見にはなりますが、野党の内訳を見ていると、ステルス自民党なのでは?という見方をされている政党や、日和見的に態度をコロコロと変えて何を考えているのかよくわからない動きをするような政党も中には含まれているように思います。

 

余談ではありますが、特にこの期間はコミュニケーションの星、水星の逆行とも重なっていますので、ここからまさかの展開が待ち受けている・・なんてことも可能性としてあるかもしれません。

 

 

いずれにしても、わたし自身も含めて国民一人ひとりが自分ごととして、私たちが選んだ代表者たちが一体何をしようとしているのかを、しっかりと見守っていかなければなりませんね。

蟹座と木星
蟹座と木星のシンボル。今年は6月に木星が蟹座へ移動しました。

最近の選挙に見る水瓶座的なエネルギー

さて、話は少し脇道にそれますが、これまでの時代は良くも悪くも、カリスマと呼ばれるような人や強力なリーダーシップを持つ人が頂点にたち、皆がそこに引き連れられていくように“一人の意志がみんなの総意”のごとく、集団で動いていくようなエネルギーが、社会の主流であったかと思います。もちろん政治の世界も同様です。

 

ところが、近年は自民党や立憲民主党、公明党や社民党などの旧来の政党に加えて、それらのいずれとも異なる独自の理念を持つ新しい政党が、次々に立ち上がってきています。

 

有権者からすると選択肢が増えたように思える反面、どれだけその候補者を推したいと思ったとしても、さまざまな政党に票が割れてしまうことから、結果に結びつかないといったジレンマも味わう可能性が出てきます。

 

 

一方で、この動き自体は非常に水瓶座的であり、一人ひとりが意見を持って社会に参画していくことを促す動きが既に始まっているように、私自身は感じております。

政治の世界の質も変化してきている?

前段でお伝えしたような流れの中で、今回の選挙期間中に、“諸派”と言われる政党の代表者たちが集結して討論をする、ABEMA Primeの番組をたまたま拝見しました。これが非常に興味深く、可能であるならばぜひこの人たち全員に国会に行ってもらい、議論を突き合わせて欲しい!と感じる内容でした。

 

というのも、私からすると“諸派”で一括りにするのは非常にもったいないくらい、ある意味尖った個性の党首や代表が集まっており、司会の方の尽力もあってかフラットな意見交換がなされていたからです(N国党の立花さんは言うに及ばずですが、日本誠心会のよしりん、再生の道の石丸さんや今回の選挙で国政政党となったチームみらいの安野さん、無所属連合の大西つねきさんなど)。

 

 

また、各党ごとの公約自体は異なってはいるものの、議論を重ねる中で、党は違えど「この部分は一緒にやれそうですね」とか「◯◯さんの仰られていることに自分も共感で・・」など、よく見る互いの揚げ足を取るような議論や攻撃的なやりとりは見受けられず、冷静に論理的に議論ができるメンツが揃っていたというか。与党第一党にもこうあって欲しいと思うような、リベラルな意見交換が非常に印象に残りました。

出生図に現れる蟹座的な資質とは

そろそろ今回のお題である蟹座の話に移りましょう。この議論の中でもう一つ感じたこととして、この人たちがこれをやりたいと思っているモチベーションってどんなところにあるんだろうか、ということです。

 

そこで、勝手ながらそれぞれの党首の方のチャート(いずれも時間は不明)を出して、検証をしてみました。そうすると、やはり蟹座に何かしらの個人天体やテーマ(キロンやノードなど)を持っている方が多く見受けられました。政治の世界では、まずは有権者にいかにわかりやすく自分たちの政策を伝えていくかという質が求められると思いますが、そのような意味で各候補者たちは一見するとクールでロジカルな印象を受けました。

 

一方で、何かそこに日本という国自体への想いや熱量が垣間見える瞬間というのがあり、これはどこから来るんだろうなと思った時に、一つの共通点として「蟹座」というサインのもつ質が影響しているのではと感じました。

 

ちょうどアメリカでも、MAGA(Make America Great Again)というスローガンを掲げ、トランプさん率いる共和党が政権奪取したのは昨年の話です。実はこのトランプさんも、まさに蟹座(金星、水星、土星、いずれも11ハウス)にテーマを持った人物でもあります。また、改革を断行するプロセスに参画した事業家のイーロンマスクさんも、太陽星座が蟹座の人であったりします。

 

自らが帰属する場所や繋がりあいや絆といったものを守るために、身を投じてアクションを起こしていく様というのは、やはり水のサインの活動宮ならではの特徴なのではと感じ入るものがあります。

 

しかも、今現在は木星が蟹座を運行中ということもあり、個人のチャートで蟹座に天体が入っている・いないにかかわらず、社会全体で、蟹座が示すテーマがクローズアップされてくるでしょうし、そこにおける課題を突きつけられたり、あるいは腹を括っていかざるを得ないような状況、といったものを体験する可能性があるのではと思います。

トランプ氏のネイタルチャート
トランプ氏の蟹座周り。水星、金星、土星がある。

蟹座木星期に浮上してくるテーマ

今回のブログでは主に国単位での家や家族というテーマを取り上げてきましたが、もちろん人それぞれ、家や家族や共同体と言われたときに意味するものは異なるかと思います。

 

ある人は自分にとっての身近な家族や人間関係を想起するかもしれませんし、またある人にとってはそれが地域や国を超えて地球全体といった範囲になるなど、人により中身も範囲ももちろん異なるかと思います。

 

また、そのエネルギーの影響を受けて体験する出来事も同様です。個人レベルで言えば、身近な人たちとの繋がり合いや絆を深めていくことを促すなど、エゴの視点から見ると非常に発展的で喜ばしく感じられるものもあれば、長年どこかで見て見ぬふりをしてきた家族間で生じる問題のパターンと、いよいよ向き合わざるを得ないような機会を作り出す、といった形で表出する可能性もあるかと思います。

 

いずれにしても占星学の視点からみたときに、蟹座というサインは、本来エゴ的な視点ではなく、霊的視点からこの人生を捉えていくことが要求されるサインでもあります。

 

それは時にエゴにとっては厳しく辛い感情を伴うこともあるかもしれませんが、その感情から逃げずに向き合うことができたのならば、霊的な視点を持つもう一人の自分自身との関係性を育くみ、より強固な自己信頼と共に人生を再び歩み始めることに繋がっていくのではないでしょうか。

家族との関わり

家族との縁は不思議なものです。心理学的にも幼少期の家族との関わりで体験したものが、大きくその人の人格形成に影響を与えたり、何らかのパターンを作り出したりします。霊的な意味においても、その人の人生を考えるうえでのヒントとなる要素でもあります。

水瓶座に冥王星が移りましたが、そのような中での蟹座木星期間は、より一層家族との関係を通して何かに気づかせようとするかもしれません。

3人家族のシルエット
3人家族のイメージ。家族との関わりには様々なヒントが隠れている

蟹座の木星について考えてみる~まとめ~

途中一例として、トランプさんやイーロンマスクさんの蟹座的な要素を紹介させていただきました。そして日本では、今回の参院選に出馬をされた候補者の方々の他にも、蟹座の質が目立つ人たちの動きが政治関係の世界で活発化しているように思います。ちなみに今年お亡くなりになった経済評論家の森永卓郎さんは、その代表的な一人だといえるでしょう。森永さんは太陽星座が蟹座の人でした。

 

今や財務省に関しても様々な意見が飛び交っていますが、このムーブメントにおいて森永さんが果たした役割はとても大きなものだったのではないでしょうか。病と闘いながらのご本人の活動からは、霊的な視点で見た時の蟹座のテーマを想起させられます。その高潔な様は、彼が蟹座の人生を選んだが故のものだったのかもしれません。

 

他にも蟹座の人物が社会や人々に対して声を上げ始めているので、興味があればぜひ探してみてください。国の経済が傾き、政治の世界も腐敗していく中で、このような人たちが立ち上がり始めているのはやはり自然な流れなのだろうと思います。

 

また、こうして一人一人の声が大事になってきていることを感じるのも、水瓶座のエネルギーが高まってきているという背景が大きく関係しているのでしょう。

 

今回大きくクローズアップはしませんでしたが、個性占星学ではサインの世界を説明する上で、霊的な成長段階を表す12サインのストーリーを使用します。この中で蟹座はターニングポイントとなるサインの一つとして位置づけられます。一般的に語られている、母性や親切といったキーワードはあくまでも、このサインが持つテーマが要因となった一つの二次的結果でしかありません。

 

蟹座も色んなレイヤーで解釈することができますが、今回取り上げたテーマももちろん蟹座の一側面です。こうしてまとめてみると、このサインもまた、非常に深みを持ったサインだと改めて感じさせられました。

 

それでは、また次回お会いしましょう^^

この記事を書いた人:

プー
三面観音プー

占星学士。人材業界大手企業等で培ったキャリアカウンセラーとしての知見を活かし、2021年から占星学をベースにした独自のカウンセリングやグループ活動を開始。のべ3,000人以上の転職サポートをした経験と占星学の要素を取り入れたセッションには定評がある。より詳しくは講師紹介ページをご覧ください。

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