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ネイタルチャートと向き合う道のりについて~人の成長は螺旋状に進む

今回の記事では、ネイタルチャートと向き合う道のりについて、プーの体験談も交えつつお伝えしていこうと思います。誰しも一度は、この宇宙は一体どこまで広がっているのだろうか?という壮大な問いを抱えたことがあるのではないでしょうか。そのような果てしなく続く世界をイメージしつつ、日常をそっと脇に置いて読み進めていただければ幸いです。

占星学との出会いと繰り返されるパターンへの気づき

占星学講師の知人に、自分のネイタルチャートを見てもらったことが出会いのきっかけでした。これについては以前よりスペースやラジオを通じて語っておりますが、そのセッションは、自分の人生に非常に鮮烈な衝撃をもたらしました。

 

セッションを受けるまでの私は、人生において繰り返し起きるとあるパターンについて、どうしても受け入れることができませんでした。

 

どう取り組んでも、どう頑張っても、いつもタイミングが来ると同じようなパターンでコトが展開されていくのです。。。

 

「もうこれ以上同じことを繰り返すのは嫌だ」「もっと違う経験を私はしたいんだ」と、怒りにも近い感情が渦巻き頂点に達した時、その解が自分のネイタルチャートを通じてもたらされたわけです。

 

その時に感じた“自分は間違っているわけではなかったのだ”、“ちゃんと魂が設定してきた人生の課題に取り組んできたんだ”という不思議な安堵感と、腹の底まで全てが腑に落ちる感覚というのは、これまで受けたどのセッションやヒーリングと言われる類のものより、自分という存在に対して確かな理解をもたらしました。

それからの歩み~自分の魂への関心

そのセッションですっかり星の世界に魅了されてしまった私は「もっと自分のことを知りたい」「魂が何をしようとしてこの地球にやってきたのかを知りたい」という一心で、占星学を学び始めました。

 

仕事においても人の転機を支援するキャリアアドバイザーとして長年従事していたこともあり、履歴書や職務経歴書といったような通り一遍の情報だけではなく、その人が人生を通じて持っている可能性をもっと根本から見ることができるアセスメントはないものか、という問いを抱えていました。その観点からも、占星学という学問は学ぶに足りうるものだと確信しました。

 

一方で、いざスタートしてみるとその学びの道のりは非常に深く広く・・・知識やテクニックを学んだだけでは全くもって歯が立たないというか、むしろ知れば知るほど深淵な世界に身を投じていくこととなりました。そして、この星の世界というのは、決して終わりのない学びであることも実感できるようになりました。

惑星自体が変化し続けている

ただただ2Dのチャートを見ているだけでは中々イメージが湧きづらいのですが、時折、私に占星学を教えてくださった師匠の話を思い出します。それは、「この宇宙は瞬間瞬間に変化しており、惑星も同様に変化をし続けている。当然ながらその星が放つエネルギーも変化し続けているので、星が示す意味合いも変化していく可能性があるのだ」というお話です。

 

これについては、全ての占星家の方々が皆同じように捉えておられるのかはわかりませんが、私自身は非常に納得しています。確かに惑星自体は宇宙の中を周期的に漂っている無機物ではなく、それ自体が生きた生命体であり、そこには意識が宿っているのだと。そして、私たち人間がそれぞれに意志を持ち、人生における目的を持って地球に生まれてくるのと同様に、星々もまた、それぞれに星の一生というものを通じて何かしらの目的を持ち進化をし続けているのだと。私はそのように認識しています。

 

そうすると、例えば一人の人間の一生をイメージした時に、幼少期の状態と、義務教育の真っ只中にいる青年期の状態、そして、社会に出てから社会人として公の場で何かしらの役割を担っている時の状態、結婚して子供を育てる上で親としての役割を担っている時の状態、子育てを経て再び自分が自由に使える時間が増えて新しく何かを学び直そうとしている時の状態、などなど。

 

人生経験によりその人が放つエネルギーも当然変化をしていくでしょうし、目的によって役割自体も柔軟に変化させていくのは必然と言えるでしょう。

 

例えば、太陽の年齢は今現在で46億年、地球も46億年と言われているようです。我々人間の一生の長さはせいぜい100年足らずですから、“46億歳”という果てしない年齢域にある生命体の状態を想像するのは決して容易ではありませんが 笑

 

少なくとも、仮に生まれたばかりの赤ん坊の状態と比較をした時には、今現在はいずれの惑星も、かなり円熟味を帯びてきた状態であり、酸いも甘いも経験してきて厚みを増した状態と言えるのではないでしょうか。

 

太陽と地球を例にあげましたが、占星学の世界で扱う星々も同様です。各々の惑星自体の正確な年齢を把握するためには様々なデータが必要だと思いますので、その是非を論じることは他に譲りますが。少なくとも、惑星自体も進化・変化し続けているという前提に立ったときに、当然星々が宇宙というフィールドに与えている影響も変化し続けている、そして、その星々の一つである地球という変わりゆく惑星に生きる私たち人間が受ける影響というのもまた、変化をし続けるであろうという前提に立つことは、しごく真っ当な考え方であるように思います。

天体のイメージ
天体達はけして無機質な物体でなく成長、変化をしている。

星の世界を学ぶということ

話が少し脇道にそれかけましたが、何が言いたかったのかというと、そのような変化し続ける星々を扱う占星学の世界というのは、やはりちゃんと学ぼうと思うと非常に奥が深く、そして本当は終わりのない学びなのだということです。

 

一方で、それゆえに果てしないロマンがありますし、生涯かけて星々と共に自分自身が学び続けていくことで、とてつもなく自己成長を促してくれる学問でもあると思っています。

(ちなみにロマンを語らせると、個性占星学のタニコ氏の右に並ぶものはいないと思っているので、私がここでロマンを語ることもまた割愛いたします笑)

 

特に今現在は、2000年単位で捉えた時の魚座から水瓶座への移行期真っ只中であり、時代がガラリと移り変わっていく激動の時です。誰が定義をできるものでもありませんが、もしかしたら既に、10天体それぞれが放つエネルギー自体も変化しているかもしれません(そうすると、チャートのリーディング自体も変化していきますよね)。

 

私自身はたまたま最初に出会ったものが占星学であったこともあり、一般の占星術は本などで見聞きした程度ですが、リーディング上のテクニックを指南する情報は巷に溢れています。もちろんそれらを知らないよりは知っていた方が、多角的な考察ができるという点では有効なのかもしれません。

 

一方で、先に述べたように、もしも惑星自体が生命体として我々同様に変化し続けており、放つエネルギー自体が変化し続けているとしたらどうでしょう。少なくとも、テクニックやキーワードを覚えること以上に大切になってくるのは、星々を自分自身がいかに体験しているかや、自分の人生にどのように働きかけているかを感じとる力であり、つまり日々の経験と照らし合わせた実践と考察の積み重ねではないか、と思うわけです。

成長は螺旋を描きながら

私自身、最初に自分のネイタルチャートをリーディングしてもらってから早10年がすぎようとしています。その時のリーディング内容というのは今も色褪せないものがありますが、それと同時に、自分自身がこの10年間の経験を通じて、その時には見いだせなかった新しい可能性を、自分のネイタルチャート上に見出していることもまた事実です。

 

例えば、この太陽と木星の組み合わせにはこのような可能性もあるのではないか、ASCにかかっているこの天体の意味するところはこのような魂の意図があるのではないか、自分のこのパターンはもしかしたらこの天体と天体の組み合わせも影響しているのではないか、そうするとどのような課題を克服しようとしているのか、自分の今の現実はチャートで言えばどの組み合わせを投影しているのか、といったように。

 

自分自身で自分の可能性を更にさらに探求し続けており、その学びと探求がつきることはありません。

 

これは個性占星学の講座の中でもお伝えしていることですが、成長というのは一直線でここまで来たら終わり!というものではなく、生きている限り(もしかしたら死んだ後も?)、螺旋を描くように成長し続けているのが我々である、ということです。

 

ネイタルチャートを通じた学びでいうと、例えばある期間に金星についての学びを促され、何かその山場を超えた経験があるとします。そうすると、そこで金星の学びは終わりではなく、新たな学びのフェーズがそこから提示されてまた次のステップの学びが始まる、と言った感じです。

 

チャートを通じて、自分の持つ可能性や持って生まれた力を生涯かけて磨き、そして洗練し続けているということが言えます。そして、この学びの回を追うごとに、自分自身という存在の輪郭もまた明確になっていきますし、おそらく今は人生というストーリーのこのあたりをやっているのかも?みたいな予測にも繋がってきます。

螺旋階段
人間の成長は螺旋状に進み、終わることがない

個性占星学でお伝えしたいこと

占星学の世界観や取り組みが少しでも多くの方に伝わるよう、今回は私自身の歩みと取り組みを中心にお伝えをさせていただきましたが、これはもちろん私だけではなく、ここで学んで下さっている生徒さんの人生が変化してきている様子からも言えることです。

 

惑星で言えば、非常に土星的な取り組みを必要とされる場とも言えそうですが、自分自身をじっくりと育もうとする姿勢のある方は、回を追うごとに着実に自分自身への理解を深め、目の前の現実やものの見方を変化させながら、自分の人生そのものを変化し続けておられます。

 

それと同時に、皆さんのご経験を通じ、我々もまたネイタルチャートの持つ可能性を実感し続けることができておりますし、そのような学びをもっともっとたくさんの方々を分かち合いたいと思っています。

 

もし、少しでもその世界観に興味をお持ちいただけた方は、まずはセッションからでも構いませんのでお気軽にアクセスをいただければ幸いです。

 

それでは、また次回の記事でお会いしましょう^^

この記事を書いた人:

プー
三面観音プー

占星学士。人材業界大手企業等で培ったキャリアカウンセラーとしての知見を活かし、2021年から占星学をベースにした独自のカウンセリングやグループ活動を開始。のべ3,000人以上の転職サポートをした経験と占星学の要素を取り入れたセッションには定評がある。より詳しくは講師紹介ページをご覧ください。

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